【初めての日本語教師としてのしごと-続編①】ティーンエイジャーの団体に撃沈した話と、そこからの立て直し

日本語教師

皆さん、こんにちは!21世紀でくのぼうです。
これまでの記事では、私が日本語教員試験に合格したお話や、日本語教師を目指したきっかけについてお届けしました。さて、前回に引き続き、「私が初めて日本語教師としての仕事を踏み出した日」のリアルな裏側をお話ししたいと思います。当時、私はまだ420時間の「日本語教師養成講座」を受講している真っ最中。そんな状態で飛び込んだのは、非常勤講師としての勤務、そして短期の契約という、右も左もわからない過酷な現場でした。さらに、最初の段階で担当することになったのは、かなり特徴のある2つのクラス。 今回はそのうちの1つ、「若さのエネルギーと予測不能な言動に翻弄された、ティーンエイジャーの団体クラス」で授業をしたときのエピソードをシェアします!

最年少14歳!ティーンエイジャー集団との出会い

そのクラスは、受講生のほとんどが10代から20代前半という、若いエネルギーに満ち溢れた団体でした。最年少はなんと14歳、最年長でも22歳程度。「若い学生たちなら、きっと活気があって楽しい授業になるはず!」 最初はそんな淡い期待を抱いていたのですが、現実はそう甘くありませんでした。彼らは「日本という国」や「ポップカルチャー」には強烈な興味を持っていましたが、肝心の「日本語そのものを学ぶ意欲」は、正直そこまで高くありませんでした。 「なぜこの日本語を勉強しなければならないのか」というモチベーションに火がついていない状態の彼らを前に、私は早くも大きな壁にぶつかることになります。

ぶつかった2つの大きな「想定外」

初めてのクラス運営が大変なのは言うまでもありませんが、私がこの現場に入ったのは、なんと「コース開始2日目」。前任者からのバトンタッチも慌ただしく、まさに手探り状態でのスタートでした。ここで、私を絶望のどん底に突き落とした「2つの誤算」が起こります。
困ったこと①:「ひらがな・カタカナができない」のレベル違い
事前の引き継ぎ資料を読み込んで準備はしていたつもりでした。しかし、「ひらがな・カタカナの定着があまり良くない」という記述の「想定」と「現実の乖離」が激しすぎました。 いざ授業で文字を書かせたり読ませたりしてみると、私の想像の何倍も文字に躓いてしまい、用意していた進行スケジュールが最初の10分で完全に崩壊してしまったのです。
困ったこと②:コントロールできない教室の空気
10代のエネルギーがぶつかり合う教室は、一歩間違えると制御不能になります。先生の言うことを素直に聞いてくれる大人数クラスとは違い、興味がなくなると一瞬で私語が始まったり、別のことを始めたりする。初めてのクラス運営で、私は一気にパニック状態に陥りました😿。

ピンチを救った「2つの改善策」

「このままでは初日から大失敗してしまう……!」 冷や汗が止まらなかった私ですが、そこからどうにか次の授業で立て直すことができたのは、現場の工夫と、ある「心強い味方」の存在があったからです。
改善①:養成講座の先生にすぐSOS!オリジナルPPTの導入
当時、私はまだ日本語教師養成講座に通学中でした。ありがたいことに、困ったときにすぐ相談できる模擬授業担当の先生が身近にいました!! 頭を抱えて相談したところ、文字の躓きをカバーするための具体的なアドバイスをもらうことができました。
そこから、導入する文型の前に、視覚的に直感で意味がわかる「オリジナルの絵カードを詰め込んだPowerPoint(PPT)」を急遽作成。文字に頼らず、イラストとリズムで意味を理解させるスタイルに変えたところ、学生たちの視線が再び黒板に戻ってきたのです。
改善②:机間巡視で「学生の好き」をリサーチ
授業中に教室を歩き回る「机間巡視」の際、私はただ通り過ぎるのをやめました。学生たちのノート、服、持ち物に描かれているキャラクターや持ち物アイコンを徹底的にチェックし、「この子はこれが好きなんだ」という情報をリサーチしたのです。そのリサーチを活かし、次の授業の例文に日本の有名なアニメやキャラクターの名前をふんだんに盛り込みました。 すると、「あ、これ知ってる!」「〇〇だ!」と、それまで授業に退屈していた学生たちの目が一気に輝き出したのです。自分の「好き」が結びついた途端、文型がスムーズに頭に入っていく様子を目の当たりにしました。

最後の授業で得た、忘れられない言葉

試行錯誤の連続で、終わる頃にはHP(ヒットポイント)がゼロになっていた私ですが、最後の授業の帰り際、ある学生がこう声をかけてくれました。

学生
学生

先生、今日の授業楽しかった!一番おもしろい授業だったよ!

その一言を聞いた瞬間、それまでの不安や焦りがすべて吹き飛び、胸が熱くなったのを今でも覚えています。 完璧な授業なんてできなかったし、冷や汗ばかりかいたけれど、不器用ながらも必死に向き合った姿は、ちゃんと彼らに届いていたんだと実感できた瞬間でした💪💪

次回予告

初めての現場で、ティーンエイジャーのエネルギーにもまれながら駆け抜けた日々🏃💨 しかし、私が担当した「特徴のある2つのクラス」は、これだけではありませんでした。
もう一つのクラスでは、また違ったドラマや驚きが待っていました……! そのお話は、次の記事でたっぷりお伝えしたいと思います。どうぞお楽しみに!
最後までお読みいただき、ありがとうございました! この記事が少しでも「面白かった」「共感できた」と思っていただけましたら、今後も応援していただけると、とても励みになります💪

コメント

タイトルとURLをコピーしました